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Downtown LA

Added on by Atsushi Hirao.

最近NYの話ばかりなので、少しLAの話をしたいと思います。

私が始めて写真を撮り始めたのが中学2年生か3年生ぐらいの時でした。
父がカメラを新調し、それまで使っていたペンタックスの一眼レフが私のものになりました。

当時はLAに住んでいたので、庭の落ち葉を撮ったり、近所の公園で夕日を撮りに行ったりして「自分のカメラ」に夢中になっていた時期でした。といっても中学生の行動範囲は限られていました。

 

それから10年後、私はカメラを片手にロサンゼルスのダウンタウンをウロウロしていました。

居候先の姉とケンカをして、なんの当てもなくタクシーを呼んで家を飛び出し、ダウンタウンの安ホテルに向かったのです。

そして特にやることもなかったので、それから数日間ホテル周辺の街を撮ることにしました。
ビジネス街からスキッドロウ周辺までダウンタウンを撮り歩いる姿を、10年前は想像すらできなかったと思います。

Peephole New York

Added on by Atsushi Hirao.

続けてICP時代の話。

通常の講義とは別に週末に特別講師を招いたワークショップもありました。

特に報道写真家Frank Fournierのワークショップで、参加する学生が口々に「いまどうしても課題をする時間がない」といった時、彼の言った一言が印象的でした。

「写真なんて100分の1秒もあれば撮れる。」
 

そんなことを言われてしまうと人間なんとかしてやろうと思うもので、できたのがこのシリーズ。

当時住んでいたNYの部屋が3畳ほどしかなく、手持ちの広角レンズでは全体を写しきれませんでした。
(この部屋に月$750払っていたからNYは恐ろしい街。それもマンハッタンではなくクイーンズの話。)

そこでAPS-C用のレンズをフルサイズのカメラにつけてみてのが始まりでした。

 

 

 

旅すること・移動すること

Added on by Atsushi Hirao.

車内・機内に閉じ込められ、物理的に移動している瞬間。
私が旅をしていて一番好きな時間です。

窓の外の景色が見えることが望ましいけれど、真っ暗で何も見えなくてもいい。

対向車が放つヘッドライトの光、砂漠の真ん中にポツリと建つ家。
私の人生と他の人の人生が交差する瞬間。

そして自分が進んだ行程を振り返り、地図上の土地が本当に存在することを確認する。

2013年 夏  ロサンゼルス-ニューヨーク 長距離バス・グレイハウンドの旅